設計:高安重一
メディア:新建築0104
共有部の照明計画は人が歩行する上でデットスペースとなっている柱下部に床置照明を設置した。コンクリート打放の天井部にいっさい照明器具が出てこないこともより、空間の迫力を最大限に感じられる。 専有部内の照明は空間全体を光で満たす最短の手法として壁付の拡散型ブラケットを採用した。また、天井部にはグリッド上にアンカーが埋め込まれていて、好きな所にペンダントをぶら下げられるようにしている。実際、住民はこのアンカーに思い思いのボルトを付け、照明や収納など活用している。 最上階のエレベーターホールからの眺めは絶品である。天井にはパイプ吊の特注ペンダントがぶら下がっている。 住居は中央部の吹き抜け部で向かい合わせになっているが、窓の外の壁面にプロジェクターを投影できるようになっている。 最上階の居室は腰上がガラスになっておいて、全体が見通せる。 よって照明は腰下部に拡散型の器具を配置し、全体が明るく見えるようにした。 しかし、テーブルなどは機能的にノングレアタイプのダウンライトを使用している。